SAWAMURA PRESS

人・まち・企業の未来をひらく、あらゆる活動を発信します。
HOME SAWAMURAプレス もっとワクワクするほうへ。越境する設計士たち。
SAWAMURAの働き方
設計士
2022.10.01
もっとワクワクするほうへ。越境する設計士たち。

SAWAMURAには、ソリューショングループ、住環境グループそれぞれに専属の設計士が在籍しています。同じ設計職でも、その仕事の領域や内容はさまざま。けれど、お客さまに感動を与え、自分たちもワクワクする設計を目指す姿勢は、メンバー全員のDNAのように浸透しています。

今回は、SAWAMURAで活躍する3人の設計士に「SAWAMURAで設計するとはどういうことなのか」や「よりおもしろいものづくりに挑むスピリット」などについて語っていただきました。SAWAMURAの設計の魅力が詰まった座談会。ぜひ最後までお読みください。

<member>

ソリューショングループ
設計課 チーフマネージャー
木曽さん

住環境グループ
インテリアコーディネート課 課長
リフォーム課 主任
岡田さん

住環境グループ
新築3課 敦賀スタジオ
河田さん

SAWAMURAの設計。

―自己紹介と所属する課の紹介をお願いします

岡田:本日はよろしくお願いします。私は新卒で入社してからずっとSAWAMURAで設計をしています。7年くらい新築の設計を経て、リフォーム課へ異動し丸6年が経ちました。リフォーム課は、リフォーム専門の設計のため、現行法に適応しない昔の建物の構造にも強いこと、また、特に高島をはじめエリア的にも古民家が多いので、古民家リノベーションに慣れていることが強みです。また、営業と設計士がペアで担当するので、営業トークが苦手でも安心してお客さまと向き合えます(笑)内装に関する打ち合わせも設計士が担当しているので、契約前から完成までお客さまに長く関われる点もいいところですね。

河田:私は2020年にハウスメーカーからSAWAMURAへ転職しましたが、岡田さんの言うように設計士が直接お客さまと打ち合わせをするのは、SAWAMURAの強みだと感じています。私自身も前職で営業と設計を兼務していたので、今も「営業設計」という自覚を持って仕事をしています。お客さまと出会い、ご要望を伺い、現地調査、ゾーニング、プランニングはもちろん、見積り、資金計画、地鎮祭、登記関係、火災保険の準備から外観・内装のコーディネート、外構の設計まで。住宅建築のすべてに関わっています。

木曽:僕も中途入社です。前職でも建設会社で設計士をしていたので、職種・業務内容は今とよく似ています。ソリューショングループは、簡単にいうと木造住宅以外のすべての建物に携わる部署。鉄骨造やコンクリート造などの建物をメインで設計しています。ほかには積算、申請業務、もちろんお客さまとの打ち合わせにも営業と共に同行。最近では、BIMという設計CADソフトを取り入れながら、デザインや効率、品質面でも課をあげてスキルアップしようとしています。

岡田:手がけている建物はぞれぞれですが、設計士がお客さまに会いに行くという点は共通していますね。

河田:図面を書く人がお客さまにヒアリングし、設計の説明やプレゼンをするのは、ある意味当然といえば当然ですけどね。

ルールで縛りすぎないから、設計士ひとりひとりの色が出せる。

―SAWAMURAの設計の特徴とは

岡田:私は新卒からSAWAMURAなのでみなさんにお聞きしてみたかったのですが、外からSAWAMURAをみて、もしくはSAWAMURAの設計部門をみて、どんなふうに思われましたか?

木曽:変化を好む社風だということは、強く印象に残りましたし、魅力的だと思いましたね。柔軟性があり、新しいチャレンジを前向きに後押ししてくれる。そこが大きな長所だと思い、入社しました。

河田:新しいモノやコトへの投資を惜しまないところは、設計職にはありがたいですよね。一般的には、会社の色を決め、設計のベクトルを揃えるためにルールを定めている会社も多い。けれど、SAWAMURAの建築設計ではそういったルールが少ないため、プランニング、外観、インテリアのテイストが設計士により異なります。だからこそ、設計士の考えやお客さまの想いを色濃く設計に反映することができる。マニュアルでガチガチに縛らないからこそ、新しいモノやコトを採用する時は常に勉強しながら、お客さま、施工管理、職人と協議しながら進めていけるワクワク感がある。かかった手間のぶんだけ、できたときのやりがいも大きいですから、設計冥利に尽きますね。

岡田:そうですね。リフォーム・リノベーションでは、いま住んでいる家の中に入らせてもらうので、さまざまな事情も伺うことになります。各ご家庭それぞれにドラマがある反面、空気を読み事情を察する能力も必要。あらゆる家族の問題に寄り添える安心感を持ってもらうことも、リフォーム課の大事な仕事です。新築を建てたかったけど、やむを得ずリフォームをするというケースもあるわけですね。そんなときに、どこまでお客さま に寄り添いながら、新築でしたかったことをリフォームで叶えられるか。そこが、私たちの腕の見せどころでもあります

SAWAMURAの設計士は、スペシャリストでありゼネラリスト。

―SAWAMURAで設計をする可能性について

木曽:今回集まったメンバーは、同じ設計として会社にいるけれど、それぞれ違う仕事をしていますよね。だからこそ、各々が現場で経験したことを情報交換しあえるのは、設計士として仕事の幅が広がります。

河田:わかります。今、ソリューショングループのメンバーにいろいろ教えてもらいながらクリニックの設計をしているんですが、同じ設計でも住宅では思いもよらなかったことを考える必要があるのが新鮮で。もしSAWAMURAに住宅専門の設計士しかいなかったら、やむを得ずお断りしていた案件かもしれませんよね。「消防法って何ですか?」って(笑)でも実際のSAWAMURAには、いろんな分野の設計のスペシャリストがいるわけで、教えてもらえる環境が整っています。そうして得た新しい知識は、今後、住宅を設計するうえでも必ず役に立つと思うんです。

木曽:いざというときに頼ったり、得られる知識があったり、この人に聞けばわかるといった安心感があるのは、ものすごく大きいですよね。住宅、オフィス、古民家など、用途は違うけど、異なる刺激からは必ず新しい発想が生まれると思う。レベルアップできる環境ですよね、SAWAMURAは。

河田:たとえば、「オフィスの設計に対して、リビングの発想で提案できないか」など、自然とそういう思考力が身につきます。あえて設計領域の境界線を曖昧にすることで、自分の新しい伸びしろが見つかる。スペシャリストでありゼネラリストの設計士になれる会社だと思っています。

岡田:リフォームでもたまに鉄骨造や、店舗、施設の取り扱いもあるので、ソリューショングループの設計メンバーに相談することも。自分にないものでも別の人が持っている環境なので、専門分野のスキルだけでなく、設計士としての深みが増していく感覚ですね。

あらゆる制限を受け入れながら、期待以上の提案を考え抜く。

―設計士としてのこだわり、譲れないことは

岡田:そもそもリフォームって、設計する建物の構造がすでにある状態から始まるんです。つまり、老朽化や耐震性や間取りなど、あらかじめ何らかの制限がある。でも、どんなお客さまでも「今より快適な暮らしがしたい」と願う気持ちは同じです。そんな「少し未来の暮らしをつくる」ことが、私たちの仕事です。だからこそ私は、絶対に「もともとの間取りがこうだから、図面はこのようにしかなりません」と言わないようにしています。もともとがどんな間取りだろうと、どんな構造だろうと「こうしたほうが快適です」という提案を考えて、説明する。つくり手のエゴではなく、きちんと機能したうえで、心も満たされる設計を目指しています。

木曽:いろんな制約や条件は、あって当然ですからね。そこで設計士が妥協してしまうと、プロジェクトの最初で大きくつまずいてしまうよね。細かいプランひとつにしても、なんでこうしたのか残らず説明できるように、僕も常に心がけています。どんなにお客さまが強く希望するデザインでも、法律や構造の基準を満たしていなければ建ててはいけない。一方で、あらゆる制限を受け入れながらも、期待を上回る設計を考え抜く姿勢が重要。

河田:私も「ほかの住宅会社では、こんなきめ細やかな提案されたことなかった!」とか、「こんなにワクワクするプレゼンは初めて!」とか、人生で経験したことがないような感動を感じてもらいたいと、常々考えています。そのためには、デザインした家のプランをどう伝えればお客さまの腑に落ちるのか、という点にもこだわっていますね。

人生の代表作を、お客さまへ。

―これからの展望

木曽:河田さんのそういうところが、まさに「営業設計」である所以だと思います。同時に、チームとして、あるいは組織として考えたときに、専門的な知識・見解を設計士だけが抱え込むのではなく、プロジェクトメンバー全員の底上げも今後は重要だと考えています。そうすることで、よりクリエイティブなものづくりに集中できると思うからです。まだまだ成長できるポテンシャルを持っているので、その環境づくりもやっていきたいですね。そのためには、営業も工事も設計も、みんなが同じ熱量でプロジェクトに挑める専門知識と技術を、もっと磨く必要がある。とにかく、よりよいものをつくっていきたいです。

河田:本当にそうですね。いつか私も、SAWAMURA建築設計の代表作になるような住宅をつくりたいです。いや、つくります。また、住宅だけでなく、店舗併用住宅や商業施設、施設の設計もやってみたい。まだまだどん欲にいきたいですね。SAWAMURAなら、もっともっとおもしろい建物がつくれると思っているので

岡田:自分自身の目標としては、リノベーションのモデルハウスを設計すること。おもしろそうだと思いませんか?リフォーム課の設計の立場としては、後進をしっかり育てて、設計力を底上げし、リノベーションのコンペで賞をとれるようなチームにしたいですね。リフォーム課はチームワークをとても大事にしています。後輩たちにもいろんな経験を積んでほしいので、早い段階で担当案件を持ってもらうようにしています。お客さまに楽しい暮らしを送ってもらうには、設計する私たちも楽しまなくてはいけません。そのために、リフォームも住宅も住宅以外の設計の知識も、もっと蓄えていきたいと思います。

 

PICK UP