2025年11月7日と11月21日の2日間にわたり、きっかけ共創ラボのワークショップイベントが開催されました。
今回のテーマは「採用課題に挑む」。
Day1は、多様な立場からの視点を受け取り、課題を広く捉える「発散編」。
Day2は、生まれたアイデアを整理し、共に考えを深める「収束編」です。いずれか1回のみの参加でも、有意義な学びが得られるよう設計されました。
学生と社会人がアート思考を手がかりに語り合い、一人では気づけなかった視点に出会う。そんな新しい共創の物語が、ここから動き始めています。
「きっかけ共創ラボ」の詳細はこちらから!
https://sites.google.com/sawamura-shiga.co.jp/lab/top
この記事を書いた人
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あらき なほ
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11月7日にSAWAMURA本社横にある共創スペース「RinTakashima」で開催された「採用課題に挑む共創セッション Day1」では、アート思考を通じて課題を問い直す対面セッションが行われました。
参加者は、企業の採用担当者、企画担当者、学生、地域プレーヤーなど多様な顔ぶれです。
講師:木下京介 / サステナビリティファシリテーター
NPO法人グローカル人材開発センターにて、学生時代からコーディネーター/ファシリテーターとして、京都企業の抱える課題や社会課題を大学生チームで解決する「京都企業×学生 課題解決プロジェクト」や、高校向けアクティブラーニング導入支援、金融機関向け企業研修等を担当。
ファシリテーターを務めたのは、認定NPO法人グローカル人材開発センターの木下京介さん。教育・人材育成・組織開発に幅広く取り組み、SDGsや場づくりにも精通しています。
木下さんの進行により参加者は、立場や経験に関係なく自分の考えを自由に安心して表現できる場となりました。
まずは日常よく見かける会議室や自動販売機の写真を題材に、班に分かれて話し合いました。日常の違和感から問いに変えて行き、プロセスを経て新たな問いに変えていくワークを実践することで“まだ気づいていない価値”を探りました。

Day1.イベントの様子
ロジカル思考:データや事例を分析し、課題を解決する
アート思考:感性や違和感を起点に、新しい問いを立てる
参加者は、ピカソの「見たままを描くのではなく、見え方そのものを問い直す」という創作姿勢を例に、実際に、採用課題を題材にアート思考がビジネスに活かせるということを体感しました。
よく言われている採用課題を書き出し、その課題に対する違和感やズレを見つける。その違和感から新たな問いが生まれることで、採用課題を再定義することを実践しました。
採用課題を題材にして、新卒採用や就活での常識の違和感を問いに変えるという思考を実践することによって、対話というプロセスを通して様々な見方に気づき、採用のテーマでも「企業と学生の出会いの場が足りない」「企業の認知度が低い」といった既存の課題に対し、採用課題を題材にして思考実践を行ったことで「そもそも“マッチング”とは何か?」「内定って誰のための制度なの?」といった新しい問いが生まれました。
ディスカッションをイラストや図を使ってリアルタイムに可視化する「グラフィックレコーディング」より、参加者一人ひとりの思考の軌跡が色鮮やかに描かれ、グループごとに熱のこもった多様なセッションが展開されました。

Day1.「グラフィックレコーディング」によって可視化
実践ワークを通して、新卒採用や就活での常識の違和感に気づき、疑い、問い直し、再定義するというアート思考のプロセスを体感。会場は終始、活気ある雰囲気に包まれていました。
参加者からは、「違和感を起点に考えるのが新鮮だった」「違和感を問いに変えるプロセスが面白い」「採用課題を自分ごととして考えるきっかけになった」「採用という枠を超えて、働く意味まで考える時間になった」といった声が聞かれました。
アート思考とブレストで見つける、実践に生きる採用のヒント
11月21日に開催された「採用課題に挑む共創セッション Day2」は、アイデアを整理し、共に考えを深める収束編としてオンラインで行われました。
この講座では、アート思考で生まれた問いをブレストを用い、明日からの行動や実践につながるヒントを探ります。
ブレストは「ブレーンストーミング」の略で、思いついたアイデアを自由に出し合う話し合いの方法です。正解を求めず、互いの発想に乗ったり広げたりしながら、新しい気づきを生み出していきます。
冒頭ではチェックインを実施。今の気持ちや期待を率直に共有し、「互いの言葉を否定しない」というルールのもと、オンラインでも安心して対話できる空気がつくられました。

Day2:木下京介さんによるオンラインワークショップの様子
提示された問いは、
・企業と学生が対等な立場でマッチングするためには?
・3か月で1万人の学生と出会い、自社の魅力を知ってもらうには?
参加者は、オンラインツール「Miro」を使い、自由に付箋を貼りながらアイデアを可視化し共有します。「質より量」を重視し、拍手やリアクションで盛り上げながら自由にアイデアを出し合いました。
参加者からは「模造紙や付箋のような大きなシートを使った画面を共有したことで、オンラインでも同じ空間を感じながらグループワークが実現できた」といった声が聞かれるなど、離れていても臨場感があり、つながりを感じられる時間となりました。
後半の収束型ブレストでは、参加者が自分のアイデアを深掘りし、グループのメンバーからフィードバックを受けました。
対話を通じて、他の人のアイデアに触れながら考えを深めたり、選択したりするプロセスを体験できたようです。
ブレストを進める中で、アイデアがより具体的で実行可能な仮説へと変化していく手応えも得られました。 最後には成果を全員で共有し、採用課題の解決につながる提案として結実しました。
参加者からは、「学生や企業の方との交流が新鮮で、新たな気づきと自信につながった」「オンラインでもリアルと同じ熱量を感じ、距離を超えた共創に驚いた」といった前向きなコメントが寄せられました。

Day2.「Miro」を活用してのアイデア出しの様子
今回の「きっかけ共創ラボ」は、採用課題の解決にとどまらず、人と人とのつながりを深め、対話を通して新たな可能性を発見するきっかけにもなりました。
思考もブレストも、人と人が対話することで新たな気づきや問いが生まれるという今回の学びが、日々の仕事やコミュニケーションを少し豊かにし、「こんな考え方もいいかもしれない」と思える小さなきっかけになればと感じます。
きっかけ共創ラボ https://sites.google.com/sawamura-shiga.co.jp/lab/
会場 RinTakashima https://www.rin-takashima.jp/
Text:あきら なほ/Edit:SAWAMURA PRESS編集部