最終更新日:2018年09月26日
この記事の監修者
株式会社澤村(SAWAMURA)
山々に囲まれ、琵琶湖を臨む滋賀県高島市。
株式会社澤村は1950年の創業以来、地域とともに歩みながら、信頼・実績・技術を受け継いできました。
現在、フィールドは滋賀・京都・福井まで広がり、130名を超えるスタッフと共に、設計・施工の一貫体制でお客さまのご要望にお応えしています。
本コラムは株式会社澤村が運営する工場建築・倉庫建築に関するお役立ちコラムです。
工場や製造現場にも起こるヒューマンエラーとは？
ヒューマンエラーとは、人間のミスや失敗が原因で起こる現場のトラブルや事故などの総称です。
多くのケースでは、マニュアルや運用ルールなどで定められたおこなうべき作業を適切にできないことにより、ヒューマンエラーが発生すると考えられています。
工場倉庫などで業務をおこなう人間は、必ず何らかのミスを犯してしまう生き物です。
そのため、こうした原因によるうっかりミスやトラブルを完全に防げない実態があると考えると、ヒューマンエラー対策を講じる心掛けは、どの製造現場においても必要不可欠だと言えそうです。
ヒューマンエラーはどんな形で発生するもの？
作業を行う人間が指示やマニュアルなどの情報を処理し、行動をする過程で発生するヒューマンエラーには、下記3カテゴリの原因があると言われています。
・情報取得時における入力プロセスの問題
・情報判断時における媒介プロセスの問題
・行動の実行や決定にかかわる出力プロセスの問題
例えば、目から入ってくる情報の見間違いや見落とし、現場監督からの指示の聞き間違いなどは、情報を正しく認知・知覚できないことによるヒューマンエラーとなります。
これに対して媒介プロセスでのヒューマンエラーは、思い込みや経験への依存、過信、誤った知識などにより起こりやすい実態があります。
最後の出力プロセスは、判断にもとづく行動を正しく実行できない勘違いややり間違い、やり忘れなどによって生じるようです。
ヒューマンエラー対策で心がけるべきこと
ヒューマンエラーによる事故でお客様などに迷惑をかける状況を防ぐには、防止策を立ててもその発生を止められない状況を想定しておく必要があります。
こうした状況下で二次被害などを防ぐには、作業結果をチェックする機会を増やしたり、複数担当者によるダブルチェックといった体制を整えておくのもおすすめとなります。
またヒューマンエラーの予防や検知ができず、事故の発生してしまったときのシミュレーションなどをしておくことも、事故による被害の拡大にブレーキをかける良策になると言えそうです。
ヒューマンエラーへの対策はどのように行なえば良い？
ヒューマンエラーの基本的な対策は、下記3つのポイントを重視しておこなわれます。
・情報収集
・ヒューマンエラー分析
・ヒューマンエラー対策の決定
この流れで決めた対策は、全従業員がきちんと守られなければ意味のないものとなってしまいます。
また会社の入ったばかりの新入社員などはヒューマンエラーの恐ろしさに気づいていない実態もありますので、ヒヤリ・ハットの勉強会や帽子委員会などを設置して積極的に教育などをおこなう取り組みもおすすめとなりそうです。
