最終更新日:2018年06月28日
この記事の監修者
株式会社澤村(SAWAMURA)
山々に囲まれ、琵琶湖を臨む滋賀県高島市。
株式会社澤村は1950年の創業以来、地域とともに歩みながら、信頼・実績・技術を受け継いできました。
現在、フィールドは滋賀・京都・福井まで広がり、130名を超えるスタッフと共に、設計・施工の一貫体制でお客さまのご要望にお応えしています。
本コラムは株式会社澤村が運営する工場建築・倉庫建築に関するお役立ちコラムです。
倉庫リノベーション（コンバージョン）でカフェ・オフィス・住宅をつくる
今話題のコンバージョン（リノベーション）という方法を用いると、古い時代に作られた倉庫にカフェなどの飲食店や住宅、オフィスなどへの用途変更で新たな価値を与えることが可能となります。
今回は、建築関連のメディアでも多く紹介されている倉庫リノベーションについて、その特徴を徹底解説していきます。
倉庫リノベーション（コンバージョン）のメリットとは？
倉庫の用途変更でカフェなどをつくる最大のメリットは、開放的な空間に仕上げられやすいことです。
会社の商品在庫などを保管するために使われていた倉庫には、天井が高く空間として非常に広い特徴があります。
例えば、この利点を活かしてオフィスなどを作ると、全ての従業員が同じフロアの中で作業できることによりコミュニケーションの円滑化などのメリットが生まれるそうです。
倉庫リノベーション（コンバージョン）のデメリットとは？
個性的な建物を求める人に嬉しい存在とも言える倉庫をコンバージョンする時には、意外と多くのポイントについて注意する必要があります。
まず荷物の保管に使われていた倉庫には、飲食店や住宅に欠かせない水道やガスといったインフラが整っていないケースが多いです。
また下水や配管工事から必要となってくる倉庫リノベーションを行なった場合、インフラの整備だけで多くの時間と費用がかかることもあるのです。
この他に、お客様の大事な荷物を保存していた倉庫の場合、紫外線による段ボールや商品の劣化を防ぐために、敢えて窓の少ない設計であることも多いと言われています。
また人間が生活するために建てられたわけではない倉庫の場合、内装工事のタイミングで多くの断熱材を入れない限り、暑さ寒さに非常に弱いままとなってしまうのです。
そもそも、倉庫はどこに売っているの？
特殊な建物と思われがちな倉庫も、マンションや住宅と同じ不動産の一種です。
そのため、人気の高い不動産ポータルサイトなどでも、多くの倉庫物件を見つけることが可能な時代になっています。
しかし倉庫をカフェやオフィスなどにコンバージョンするためには、前述のポイント以外にも耐震性や、新たに窓が取れる構造かどうかといった点の確認が必要となってきますので、倉庫リノベーションに詳しい建築設計業者に相談をしながら物件選びするのが理想となるでしょう。
