最終更新日:2018年02月09日
薄暗い電気設備は作業現場に悪循環をもたらす
工場倉庫の節電対策を実施する企業の中には、電気設備を薄暗くすることで、電気代を安く抑えられると考える会社が僅かに存在します。
こうした目に見える取り組みを行えば、節電に向けた対策をきちんと講じているという安心感も得られるかもしれません。
しかし実際は、必要な照度には遥かに遠い電気設備を使い続けていると、工場倉庫の作業効率に悪循環が生じやすくなるため、注意が必要です。
今回は、薄暗い電気設備の改修をおすすめする理由を、事業主の皆さんに徹底解説していきます。
薄暗い工場倉庫に生じる問題
薄暗い工場倉庫の現場には、下記のようにさまざまな問題が起こりやすい実態があります。
・必要部品の紛失
・床の汚れなどの見落とし
・集中力低下による作業ミス
・マシンなどへのつまづき、転倒
・欠陥品のチェックがしにくい
例えば、作業者の集中力低下により品質が下がると、同じ人が作業を行う明るい工場と比べて遥かに製造コストが大きくなる形となります。
また薄暗さによって従業員がケガをすれば、その人の代わりに他のスタッフに多大な負担が生じることにより、作業効率は更に下がることもあるのです。
工場現場にはJISの照度基準が定められている
日本工場規格のJISでは、多くの人が作業を行う工場、学校、事務所、保険医療施設といった場所別に、それぞれの作業に合った照度基準を設けています。
・非常に精密な視作業 1,500lx
・やや精密な視作業 750 lx
・普通の視作業 500 lx
・倉庫内の事務 300 lx
・荷降ろし、荷積み 150 lx
この他に厚生労働省の定める労働安全衛生規則においても、粗な作業・普通の作業・精密な作業の3分類で必要な照度を定めているようです。
こうした形で法律やJIS規格でも定められている照度は、どんなに節電をしたいと考える企業であっても、作業効率や従業員の健康を守るために徹底すべき位置付けだと言えそうです。
薄暗い現場から脱却する方法はたくさんある
節電や衛生面などの問題により作業現場にトップライトの設置が難しい工場倉庫でも、欧米などでは高い天窓などを使って自然光を取り込む対策が講じられています。
またそれなりに薄暗さの必要な作業環境の場合は、休憩室や食堂、事務室などに明るい照明を設置することで、従業員の良きリフレッシュが行えるようになるのです。
こうした薄暗い電気設備の改修に繋がる方法でお困りの際には、工場倉庫の設計施工を得意とする澤村にぜひご相談ください。
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