
最終更新日:2022年01月26日
老人ホームの建築設計の際は、外観や内装デザインにこだわることが重要です。一般的なデザインでも事業は成り立ちますが、デザインにこだわることにはさまざまなメリットがあります。今回は、老人ホームの建築設計における外観・内装デザインの重要性について詳しくご紹介します。
老人ホームの外観にこだわるメリット
老人ホームの外観にこだわるメリットは次のとおりです。
目立ちやすい
老人ホームの外観にこだわることで、建物が目立ちやすくなります。近くを歩いている人の目に留まり、それが老人ホームであることがわかれば、身内の入所先の候補になる可能性があります。また、面会に来る人が建物を見つけやすいため、満足度が高まることも期待できます。
特別感がある
老人ホームに対する印象は人それぞれですが、「施設」のイメージが強い場合、シンプルすぎるデザインの老人ホームは選ばれない恐れがあります。外観にこだわることで特別感を演出できれば、一部の人に選ばれやすくなるでしょう。
老人ホームの内装にこだわるメリット
続いて、老人ホームの内装にこだわるメリットについて詳しく見ていきましょう。
利用者のQOLが向上する
快適に過ごせる、ストレスが和らぐ内装デザインにすれば、利用者のQOL(生活の質)が上がる可能性があります。毎日過ごすことになる老人ホームは、まさに自分の家と同じです。自分の家で快適に過ごせなかったり日常的にストレスを感じたりすれば、QOLが低下し、健康に悪影響が及ぶ恐れがあります。
利用者のQOLが向上すれば、その家族や親族も明るい気持ちになれるかもしれません。
従業員満足度が向上する
老人ホームの内装にこだわることで、利用者だけではなく職員の満足度も向上します。雰囲気が悪い職場よりは、良い職場で働く方がよいという方が多いのではないでしょうか。また、導線が確保されており、利用者に介護サービスを提供しやすいことも従業員満足度の向上に繋がります。
反対に、介護サービスを提供しづらいと感じると、質を保つことが難しくなり、従業員と利用者の両方の満足度が低下するでしょう。
利用者が定着しやすくなる
老人ホームの利用者の満足度が向上すると、退去のリスクを抑えられます。利用者が退去後、すぐに次の利用者が入所するとは限りません。内装デザインにこだわることは、結果的に経営の安定化に繋がります。
口コミで利用者が増えやすくなる
内装デザインにこだわることで利用者の満足度が向上すると、口コミで利用者が増えやすくなります。一般的な内装デザインでは、「この老人ホームが良い」と明言が難しいでしょう。内装デザインにこだわることで、周りの人にすすめやすくなり、結果的に利用者が増えることが期待できます。
老人ホームの外観を決める際のポイント
老人ホームの外観を決める際は、次のポイントを押さえましょう。
周囲の建物との調和を図る
外観にこだわった結果、周囲の建物と調和が取れなくなる場合があります。悪い意味で浮いて見えることで、老人ホームの評判にも影響を及ぼすかもしれません。老人ホームはときに周辺住民や関連施設との連携が必要になるため、周囲の建物との調和は非常に大切なことです。
周囲に戸建て住宅が多い場合は、圧迫感を与えない形状や素材とした方がよいでしょう。
老人ホームの内装を決める際のポイント
老人ホームの内装を決める際は、次のポイントを押さえましょう。
病室のような印象を与えないようにする
老人ホームの部屋は、病室のような印象を与えないことが重要です。トイレや洗面台、ベットだけが置かれた部屋をイメージされる方が多いかもしれませんが、それこそ病室のような部屋になってしまいます。利用者の満足度を高めるには、太陽光の入り方や外から見えない配慮、車椅子のまま利用できるバルコニーなど、さまざまな工夫が必要です。
見守りやすさを考慮する
内装デザインにこだわった結果、見守りにくい構造になると本末転倒です。介護サービスの質向上、安全性の確保が結果的に利用者の満足度向上に繋がります。ただし、外部から見えすぎるとプライバシーを保護できず、利用者もストレスが溜まってしまいます。
見守りやすい構造を工夫して取り入れることには専門知識が必要なため、老人ホームのリフォームに詳しい業者に相談しましょう。
まとめ
老人ホームの建築設計において、外観と内装デザインは非常に重要です。利用者や従業員の満足度に直結するため、専門家に相談しながら最適なデザインを考えましょう。滋賀・京都・福井でデザインにもこだわる介護施設・老人ホーム・医院クリニックの建設、建築設計、リフォームなら株式会社澤村にお任せください。