
最終更新日:2021年12月23日
キャッシュレス決済の普及に伴い、クリニックへの導入を検討している方も多いのではないでしょうか。事前準備とリスク対策を十分に行わなければ、導入後にトラブルが多発する恐れがあります。ここでは、クリニックのキャッシュレス決済の導入や注意点などについて詳しくご紹介します。
クリニックのキャッシュレス決済の導入率
厚生労働省「医療 機関における外国人患者の受入に係る実態調査結果報告書」によると、2019年度におけるクリニックのクレジットカード決済の導入率は16.5%でした。このように、キャッシュレス決済を導入しているクリニックはほとんどありません。
そのため、患者はクリニックでキャッシュレス決済を利用できないと考えているでしょう。だからこそ、キャッシュレス決済を導入すれば、利便性の良いクリニックとの認識を与えられるのです。
クリニックが導入できるキャッシュレス決済の種類
クリニックが導入できるキャッシュレス決済に制限はありません。キャッシュレス決済には次のような種類があります。
クレジットカード決済
クレジットカード決済は、キャッシュレス決済の中でも歴史が古く、年齢層を問わず多くの人が利用しています。そのため、クリニックがキャッシュレス決済を導入する際は、まず最初に検討すべき方法と言えるでしょう。
使用できるカードブランドが多くなればなるほどに利便性が高まります。世界的にはVISAとMasterCardが普及していますが、日本ではJCBのクレジットカードを使用している方も多くみられます。どのカードブランドに対応すべきか、十分に考えることが大切です。
電子マネー決済
電子マネー決済は、QUICPayやnanaco、WAON、楽天Edyなどのタッチ式の電子マネーで決済する方法です。クレジットカードは相手にカードを渡したり機器に差し込んで暗証番号を入力したりする必要がありますが、電子マネー決済は機器にタッチするだけで済みます。
そのため、クレジットカードよりも利便性が高いと感じている方は多いでしょう。
スマホ決済
スマホ決済は、スマートフォンにインストールされている決済アプリとスマートフォンの機能を用いて決済する方法です。ちょっとした買い物には、財布を持ち歩かずにスマホだけ持って行くという方も少なくありません。
クリニックがキャッシュレス決済を導入するメリット
クリニックがキャッシュレス決済を導入するメリットは次のとおりです。
レジ作業の業務効率化
キャッシュレス決済は、現金決済のようにお金の受け渡しの必要がありません。そのため、レジ作業にかかる時間が短く、患者を待たせる時間を短縮できます。レジ作業を行うスタッフの負担も軽減できるため、モチベーションアップや生産性の向上に繋がるでしょう。
集患効果
キャッシュレス決済を導入しているクリニックは少ないため、導入することで集患効果が期待できます。クレジットカードや電子マネーのポイントを貯めたいユーザーにとっては、キャッシュレス決済ができることは大きなアドバンテージになるでしょう。
感染症対策
クレジットカードや電子マネーを使う場合、現金決済のように接触の必要がありません。現金を介して細菌やウイルスが患者の手に移り、そこから感染症になる可能性もあります。コロナ禍、アフターコロナの時代では、なるべく非接触での決済が求められています。
クリニックがキャッシュレス決済を導入するデメリット
クリニックがキャッシュレス決済を導入するデメリットは、導入費用がかかることです。また、キャッシュレス決済の場合、提供会社の規定に基づき手数料を納めることになります。少しでも売上を減らしたくないクリニックには不向きかもしれません。
しかしながら、キャッシュレス決済の導入によって集患効果が期待できるため、手数料を考慮しても導入のメリットは大きいと言えるでしょう。
クリニックがキャッシュレス決済の導入を成功させるコツ
クリニックがキャッシュレス決済を導入する際は、年齢層に応じて導入する決済方法を選ぶことが大切です。例えば、クレジットカード決済は幅広い世代に普及していますが、電子マネー決済やスマホ決済は比較的若い層に普及しています。
若年層の比率が多いのであれば、電子マネー決済やスマホ決済を導入した方がよいでしょう。また、導入コストを抑えるために、導入するキャッシュレス決済を厳選することが大切です。
まとめ
患者の年齢層を考慮して、導入するキャッシュレス決済を選ぶことが大切です。また、このようなレジ作業の効率化や利便性の向上だけではなく、居心地の良い内装にリフォームすることも集患に繋がります。滋賀・京都・福井でデザインにもこだわる介護施設・老人ホーム・医院クリニックの建設、建築設計、リフォームなら株式会社澤村にお任せください。