
最終更新日:2022年11月25日
増患対策をしたいと思っていても、何から始めるべきかわからない方は多いでしょう。患者を増やすには、周辺の医療機関よりも通いやすい雰囲気づくりや親切な対応などを心がける必要があります。本記事では、増患対策として今すぐに始められることについて解説します。
まずは患者の気持ちを理解することが大切
患者数を増やすには、まずは患者の気持ちを理解することが大切です。患者にとって居心地が良い、信頼できる病院・クリニックを目指しましょう。患者は、次のような心理状態で病院・クリニックを受診します。
多くの患者は不安を抱えている
多くの患者は、初めて病院・クリニックを受診する際に、「医師や看護師は親切か」「適切な医療を受けられるか」などの不安を抱えています。これらの不安を解消してあげることで、受診して良かったと思ってもらえてリピートにつながります。
医療は必ずしも親切に対応すべきというわけではなく、病院・クリニックによって対応の方針やその質はさまざまです。「うちはこの方針でやっているから」と患者の不安が強くなるような対応をすれば、リピートにはつながらないでしょう。よほど、腕がいい医師であれば、そのような対応でも集患できるかもしれませんが、稀なケースと言えます。
もっと良い病院・クリニックがあるかもしれないと思っている
近くに同じ診療科の病院・クリニックがある場合は、そちらの方が自分に合っているかもしれないと考えています。このような心理状態で受診した患者に対して良くない対応をとると、やはり他の病院・クリニックを受診すればよかったと思われてしまうでしょう。
そのため、他の病院・クリニックを比較するまでもなく、次からここに通おうと思ってもらえるように、適切な対応をとることが大切です。
増患対策の種類
増患対策の方法は1つではありません。さまざまなポイントに着目して、効率的に患者数を増やしましょう。増患対策の種類とその方法は次のとおりです。
気持ちよく受診できる諸対応
患者が気持ちよく受診できるように、対応方法を見直しましょう。例えば、業務連絡のようにたんたんとした話し方では、冷たく感じられる恐れがあります。自分の名前を伝えて、「よろしくお願いします」と一言添えるだけでも、温かさを感じさせることができます。
また、診察してすぐに診断するのもよいですが、まずは相手の話に耳を傾けましょう。視診や触診などだけで診断するのではなく、患者が訴える症状を確認することも適切な診断には必要です。効率を重視して患者の話に一切耳を傾けない場合は、冷たく感じられるどころか誤診にもつながりかねません。
症状が現れ始めた時期、具体的な症状、症状が現れるタイミングなどを詳しく尋ねたうえで診断しましょう。
居心地の良い雰囲気づくり
居心地の良い雰囲気と感じてもらえるように、待合室や診察室のインテリアやレイアウトを工夫しましょう。病院・クリニックと言えば、モノトーンで統一された殺風景な雰囲気をイメージする方もいるため、あえて温かみを感じるインテリアを選ぶことで、イメージとのギャップを与えられます。
また、座り心地の良いソファ、導線が確保されていてスムーズに移動できるレイアウト、ほどよく明るくてリラックスできる照明など、さまざまな工夫で居心地が良い空間を作りましょう。
待ち時間の軽減
待ち時間が長くなればなるほどに患者のスケジュールを圧迫します。例えば、月1回の通院が必要で、1回の通院に2時間かかる場合、1年で24時間を使うことになります。他の病院・クリニックであれば30分で終わるとした場合、そちらに流れてしまうでしょう。
待ち時間が長いのに診察時間が5~10分で終わる場合も、他の病院・クリニックを検討することになるかもしれません。待ち時間を減らすために、業務効率化を推進しましょう。
例えば、電子カルテを導入すれば、紙カルテよりも早く会計処理できます。診察時も電子カルテをスピーディーに検索して、必要な情報を得られるため、待ち時間をぐっと減らすことができます。そのほか、患者が自ら会計できる自動支払機を導入するのもよいでしょう。
診察後は少しでも早く帰路につきたいと考えるもののため、会計の待ち時間がほぼゼロになれば、それは病院・クリニックの大きなアドバンテージになります。
まとめ
増患対策として、居心地の良さや対応の質、待ち時間の軽減などが挙げられます。それぞれを高いレベルで行うことで、効率的に集患できるようになるでしょう。待合室や診察室の居心地の良さを追求する場合は、プロに相談することが大切です。
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