
最終更新日:2022年11月25日
待合室の作り方1つで患者満足度が大きく変動します。待合室の印象は病院・クリニックの印象につながるため、より重点的に力を入れることが大切です。
ただし、単にオシャレなデザインの待合室にすればよいわけではありません。本記事では、患者に好まれる待合室の作り方について、作る際のポイントや注意点などについて詳しく解説します。
待合室のデザインが患者に与える印象
病院・クリニックの待合室は、診療にかかった時間よりも長い時間を過ごすこともある空間です。
診療は5分程度であるのに対し、待ち時間と会計待ちでそれぞれ10分程度ずつかかることもあります。
また、診察中は医師の話を聞くことに集中するため、インテリアや雰囲気はそこまで気にならない方が多いでしょう。
しかし、待合室はスタッフに呼ばれるのを待つだけの空間のため、さまざまなところに目を配ります。そのため、待合室の雰囲気が病院・クリニックの印象につながるのです。待合室が暗い印象だと病院・クリニックも暗く感じてしまい、通うことの精神的ストレスが大きくなる可能性があります。
反対に、明るい雰囲気であれば、受診に対してネガティブな気持ちになりづらく、長く通えるようになるでしょう。
もちろん、このような印象については個人差があるため、全ての患者に言えることではありません。待合室の印象が病院・クリニックの印象を決定づける要因になることを覚えておきましょう。
病院・クリニックの待合室は居心地の良さを最重視する
病院・クリニックの待合室をオシャレにしたいからといって、デザイナーズ家具をとりあえず並べたり、照明をたくさんつけたりするのはNGです。患者はオシャレな病院・クリニックを求めているのではなく、不安を解消できる空間を求めています。
そのため、居心地の良さを最重視して待合室を作ることが大切です。
病院・クリニックの待合室の作り方
病院・クリニックの待合室を作るときは、ゆずれないインテリアを取り入れて、そこからレイアウトしていく方もいます。しかし、多くの場合は統一感のないインテリアになってしまうため、適切な順番でレイアウトしていくことが大切です。病院・クリニックの待合室は、次の流れで作りましょう。
大きい家具から決める
インテリアを決める際は、大きい家具の配置から決めるとスムーズにレイアウトできます。同時来院見込みの患者数を踏まえて、ソファの設置数を決めましょう。
また、ソファはソーシャルディスタンスができるように3人掛け以上が基本です。それ以上の大きさだとレイアウトに制限が出てしまうため、なるべく3人掛けのソファを複数設置することをおすすめします。
ソファはふかふかの方がおもてなし感が出ますが、ふかふかすぎると立ち上がるときに腰に負担がかかります。足腰に支障をきたしている患者が来院する可能性がある場合は、ある程度の硬さのソファを選びましょう。
情報提供を目的としたポスターを掲示する
健康診断、健康関連情報、保険関連の最新情報など、患者にとって役立つ情報のポスターを掲示します。1ヶ所にまとめて貼ると、それぞれの内容が目立たなくなるため、ある程度の空白を開けてポスターを掲示しましょう。
インテリアのテイストを決める
病院・クリニックのインテリアは、暖色系を取り入れて温かい雰囲気にしたり、モノトーンで統一してすっきり感を出したりするのがおすすめです。スタイリッシュな雰囲気を演出したい場合はモノトーン、より一層の落ち着きを与えたい場合は暖色系のインテリアを選びましょう。
また、ファブリックの座面や背もたれがついている椅子やソファは温かいイメージになります。腰や背中も痛くなりにくいため、病院・クリニックの椅子・ソファの素材に適しています。革のインテリアは経年劣化で汚れが目立つようになったり破れたりするため、補修や買い換えの頻度が高くなるでしょう。
流す音楽を決める
病院・クリニックの待合室は無音が基本ですが、音楽を流しても問題ありません。むしろ音楽を流した方が緊張が和らぐ可能性もあります。
音楽は聞き流しができるクラシックやジャズなどがよいでしょう。また、歌が入っていないJ-POPのBGMでもよいかもしれませんが、病院・クリニックらしからぬ雰囲気になる可能性があります。
音量はかすかに聞こえる程度に留めることで、音楽が気になってしまう患者も快適に過ごせるでしょう。
まとめ
待合室の雰囲気は病院・クリニックの印象を決める大きな要因です。落ち着きのある雰囲気、スタイリッシュな雰囲気など、患者の年齢層や性別、診療科の種類などを踏まえてインテリアのテイストを決めましょう。
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