玄関ドアは今のままで大丈夫？空室対策につながるリフォーム案

最終更新日:2022年05月30日

ちょっとした工夫が賃貸物件の空室対策につながることは、決してめずらしいことではありません。

その一つとして、この機会に「玄関ドアのリフォーム」に注目してみましょう。

外から見たときの印象を変えることにもつながるからこそ、今いちど物件の「玄関ドア」について考えてみませんか？

• 1 物件の空室対策として「玄関ドア」に注目してみよう
• 2 玄関ドアの耐用年数に注目してみよう
• 3 どんな玄関ドアが人気？
• 4 玄関ドアの交換には補助金の対象になる可能性がある
• 5 まとめ

物件の空室対策として「玄関ドア」に注目してみよう

賃貸物件の空室を避け、ほかの競合物件よりも人気のある物件にするためには、設備の見直しが効果的です。

そのひとつと言えるのが、玄関ドアの見直しです。

今、玄関ドアや鍵の種類はますます増えています。

ピッキングのしにくい玄関ドアや鍵を採用するなど、物件の性質に合ったリフォームを取り入れることによって、さらなる防犯につなげられます。

一人暮らしの女性やファミリー層にとって、防犯性の高さはほかに変えがたい大きな魅力と言えるでしょう。

さらに玄関ドアは、デザインも豊富であることから取り替えることによって物件のイメージアップにもなります。

玄関は、入居者だけでなくお客様などの目にもつく部分です。

アパートやマンションのつくりによっては、道路や駐車場からも目にすることになるでしょう。

言わば、その物件の顔とも表現できるような、大事な部分です。

リノベーションなどによって、どれほど内装が美しく生まれ変わっていたとしても、年代を感じる玄関ドアを採用しているだけで印象が悪くなってしまう可能性もあります。

玄関ドアにはデザイン性だけでなく断熱性や遮音性に優れているものもあり、快適な生活につなげられます。

断熱性の優れた玄関ドアを導入した場合、室内の気温を保ちやすくなり冷暖房を使う頻度が下がり、光熱費の削減も期待できます。

玄関ドアの耐用年数に注目してみよう

賃貸オーナーの中には「室内設備と違って玄関ドアなら最初に導入したものから交換する必要がないのでは」と感じる人もいるかもしれません。

しかし玄関ドアには、ほかの設備と同様に耐用年数があることを理解しましょう。

玄関ドアの寿命は、だいたい25年程度が目安とされています。

もちろん、素材や利用頻度、外的影響との兼ね合いによっても変動します。

玄関周りにしっかりと日差し避け、雨避けがあればいいのですが、直射日光や雨が当たりやすいとその分劣化も早くなります。

湿気や気温の影響を受けやすい木製ドアであれば、15ほど経った段階で交換を考えるべきです。

金属製ドアであれば、サビが目立ちはじめたらすみやかに交換を検討してください。

どんな玄関ドアが人気？

玄関ドアにはさまざまな種類があるため、交換するときには土地の特徴やターゲット層を踏まえて適切なものを選びましょう。

学生や単身者がメインの物件ならば、防犯性の高さと若い人の目にも好印象なデザインがおすすめです。

駅、線路、道路が近い物件であれば、外の音を防げる玄関ドアを選ぶのも大切です。

建物の材質や日当たりによって外の熱が気になるのなら、断熱性に優れた素材もおすすめです。

さらに、玄関ドアのパターンから選ぶというのもよいでしょう。

玄関ドアには、一般的な片開きドアのほかに両開きのドアや引き戸タイプもあります。

両開きなら玄関スペースを広々と使うことができます。

車椅子などを利用するときにも、ストレスなく使いやすくなりバリアフリー設備として重宝するでしょう。

和風の造りでは一般的である引き戸は、横にスライドさせるためスペースがあまりない玄関でもスムーズに導入できます。

玄関ドアの交換には補助金の対象になる可能性がある

玄関ドアを交換するときには、ドアの部分だけを付け替えればよい、とイメージするかもしれません。

しかしケースによっては、既存のドア枠に合わず、枠ごと交換しなければいけなくなることもあります。

ドア枠は壁と一体化していることもあり、その場合には壁を壊してつけかえる必要がでてくるかもしれません。

工法によっては、壁を壊さずに済む場合もありますが、大掛かりな工事の場合には一週間ほどかかる可能性があります。

交換費用についても、物件によって変わるものの5〜10万円かかることもあるでしょう。

「費用がネックで、リフォームをためらってしまう」というときには、補助金についてもチェックしてみましょ。

部分リフォームでも婆場合によっては、公的補助金を利用できるかもしれません。

例えば、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)補助金」や「長期優良住宅化リフォーム補助金」のような補助金があります。

長いあいだ、快適に暮らせる空間を実現するための補助金であり、玄関リフォームの際にも使える可能性があります。

さらに「断熱リフォーム支援補助金」や「次世代省エネ建材支援補助金」といった補助金もあります。

玄関ドアの交換によって断熱性能がアップしたり、建材に特定のものが使われていたりするのであれば、こちらも対象になるかもしれません。

うまく活用してみましょう。

まとめ

今、デザインはもちろんのこと性能にも優れた玄関ドアが多数展開されています。

よりよい玄関ドアを取り入れることは、空室対策にもつながるでしょう。

補助金もうまく活用しながら、玄関ドアのリフォームを考えてみてはいかがでしょうか？