給排水管は定期的な検査・工事が必要！費用や工法に注意 - 滋賀・京都で賃貸マンションアパートのリノベーション・リフォームならSAWAMURA

最終更新日:2022年04月25日

生活に必要不可欠な給排水管は、だからこそ定期的なメンテナンスが欠かせません。

そこで今回は、賃貸オーナーが知っておきたい給排水管のメンテナンスや工事の方法、ポイントについて解説していきます。

これまで定期的な検査や工事を行なっていた人も、この機会にあらためて確認してみましょう。

• 1 給排水管は定期的な検査・工事が必要！
• 2 給排水管検査の内容とは？
• 3 「更生工法」での給排水管工事メリット・デメリット
• 4 「更新工法」での給排水管工事メリット・デメリット
• 5 まとめ

給排水管は定期的な検査・工事が必要！

給排水管の故障は、物件全体の大きなトラブルにもつながりかねません。

もし、「水の出が悪くつまってしまう」、「赤水が出る」といったトラブルが報告されているのから、給排水管に異常がある可能性が考えられます。

すでに漏水が起こっているのであれば、その部分の対応を急がなければいけません。

そして給排水管と一言で言っても、物件によって種類は異なります。

種類によっても工事方法は変わることから、物件に導入されている給排水管がどのようなタイプか見極める必要があります。

大きく分けると、種類は「鉄管」もしくは「塩ビ管」という二つの種類があります。

20〜30年前は鉄管が主流でしたが、現代では少しずつ変化して塩ビ管が主流となっています。

古い物件の場合には鉄管の可能性もあることから、物件の配管の材質についてよく確認してみましょう。

建築時の図面などを見てみれば、詳細を確認できますよ。

もし築20年以上の物件でありながら定期的な検査やメンテナンスをしていないのであれば、一度検査が必要です。

給排水管検査の内容とは？

給排水管検査を行うときには、まず現状を確認するために診断が必要になります。

これは、排水管がどれくらい汚れているか、また残りどれくらい安全に使用できそうかという目安を考える上で、不可欠な診断・調査となります。

管内の腐食や劣化、破損の状況は、目で確認することができません。

そのためまずは診断を行った上で、腐食や劣化が進んでいる場所が見つかるなど必要があれば工事に移っていく……という流れになります。

検査では、内視鏡による管内の確認や、超音波による侵食率の測定などさまざまな方法があります。

給排水管の種類や状態によっても、適切な検査は異なるためまずは見積りをとることをおすすめします。

診断の費用は、建物の規模によっても変わります。

10万円～の費用で完了する場合もあれば、50万円ほどの費用がかかるケースもあるでしょう。

さらに給排水管の工事にはさまざまな工法があるので、特徴を理解しておきましょう。

「更生工法」での給排水管工事メリット・デメリット

まずは、更生工法と呼ばれる工法です。

現在組み込まれている配管の状態を生かしながら、管内を洗浄、さらに特殊な樹脂によるコーティングを行います。

こうして、きれいな状態に導くのが更生工法です。

クリーニングをするときには、排水口からセラミックサンドを入れます。

セラミックサンドとは、硬い粒子が特徴的な砂のことです。

これを流すことによって、アプローチしにくい排水管内部をしっかりクリーニングでき、内側に付着してしまった汚れや赤サビも効果的に研磨してくれ、きれいな状態へ導けます。

こちらの工法は、鉄管に対応できるのが特徴です。

塗料が剥がれてしまうことから塩ビ管の場合は対応できませんので、その点には注意が必要になります。

内装や改装工事は行わないため工事期間が短く、コストも抑えられるのが大きな魅力です。

1～2日間ですべての工事が終わるため、断水のタイミングも短く抑えられ、住民への影響も少なく済みます。

「更新工法」での給排水管工事メリット・デメリット

更新工法は、更生工法に比べて規模の大きな工事です。

古くなり、交換が必要になった配管を取り外し、その部分に新しい配管を取り付ける工事となります。

給排水管の劣化が進んでいる場合には、こちらの工事が必要になります。

工事にあたっては部屋のフローリングを剥がしたり、建物に穴をあけてそこから配管を取り外したりといった、大規模な工事が必要になる場合があります。

そのため工事費用についても高額になりやすく、世帯ごとに100～150万円ほどが目安となるでしょう。

さらに、工事期間も長くなりやすい傾向にあります。

詳細はケースごとに異なりますが、一週間からそれ以上ほどかかる場合もあります。

そのあいだ、入居者は自宅での生活が難しくなりホテルなどほかの場所で生活してもらわなければならず、それらの代金もオーナー負担です。

まずはリフォーム会社に相談し、見積もりをとってもらうことをおすすめします。

まとめ

給排水管は、痛んでしまうと生活に支障を与えかねない大切な部分です。

定期的なメンテナンスや検査を行い、安全な状態を保ちましょう。

給排水管工事には種類もあるため、まずはリフォーム会社へ相談してみてください。