ペット可物件のメリットとデメリット！空室対策になる？ - 滋賀・京都で賃貸マンションアパートのリノベーション・リフォームならSAWAMURA

最終更新日:2022年01月24日

賃貸物件のオーナーにとって「空室」は、収入なしという大きな痛手にもなりうる大きな問題です。

空室対策のためには、これまでとは違う層の入居者を受け入れる体制を整えるのもいいかもしれません。

例えばこの機会に、今需要が増えている「ペット可物件」に乗り換えてみてはいかがでしょうか？

• 1 今ペット可物件の需要が高まっている
• 2 ペット可物件にするメリット
• 3 ペット可物件にする際に注意すべき点
• 4 ペット可物件に切り替える際の対応
• 5 まとめ

今ペット可物件の需要が高まっている

コロナ禍以降、自宅にいる時間が増えた世帯が多くなり、自宅での時間を充実させるべくペットを飼い始める人が増えています。

そこで需要が増えているのが、「ペット可の賃貸物件な」のです。

ところがペット可物件は、やはり割合でいうとあまり数が多くありません。

さらに同じ地域、同じ間取りであってもペット可となるだけで家賃の相場がぐっとあがることから、引っ越しの際には住む場所に困ってしまう世帯が後をたたない状態です。

その中でますますペット可物件の需要が高まっているため、物件の供給が追いついていません。

そこでこれまでペット不可だった賃貸物件をペット可にする賃貸オーナーが増えているというわけです。

ペット可物件にするメリット

賃貸オーナーにとってのメリットとしてはまず、ペット可物件にすることで家賃を現在の金額よりも引き上げることができます。

ペット可物件は、条件にもよりますがペット不可の物件より一万円から三万円ほど引き上げても、借り手が見つかる可能性が高いです。

賃料だけでなく敷金も「ペットを飼う世帯の場合はプラス◯円」というように上乗せしてよいでしょう。

賃貸オーナーにとっては単純に収入がアップするポイントとなりますので、「賃料をあげたいけれどきっかけがない」というときも検討のチャンスですね。

また、これまでペット不可だった物件がペット可になると、ペットを飼っている層へ新たにアピールできます。

近所でほかにペット可物件がなければ、近隣の賃貸物件との効果的な差別化も図れるでしょう。

入居率も高くなり、空室問題をスムーズに解決へ導くきっかけになるかもしれません。

ペットがいるとなかなか次の物件を見つけるのが困難な傾向にあることから、定着率の向上も期待できます。

ペット可物件にする際に注意すべき点

一方でペット可物件には、注意しなければならない点もあります。

例えば、退去時にどうしても原状回復に費用がかかりやすいことは覚悟しておきましょう。

ペットのいる家庭では、色々な場所にひっかき傷や噛み跡があったり、粗相による汚れや臭い問題が発生したりしやすくなります。

ときには人間ならばやらない大胆な行動にでるペットもいるでしょう。

室内のみならず排水管や排水溝にも、ペットの毛がつまってしまう……といったトラブルが発生するケースもあります。

そうなると、現状回復費用はますますかさんでしまいますので賃貸オーナーにとっては大きな負担となるでしょう。

また、これまでペット可でなかった物件を途中からペット可物件に切り替えた場合、はじめから入居していた住民とのあいだでトラブルが起きるケースもあります。

ペットの鳴き声、抜け毛、臭い、粗相やゴミなど、ペットを飼っている人同士なら気になりにくい問題も、もとから入居している人にとっては気になるポイントとなるかもしれません。

鳴き声の問題は同じ物件内だけでなく、近隣住民にもかかわるため特に注意が必要です。

もし、ペット可物件になる前からもともと住んでいた入居者の中に動物アレルギーの人がいたなら、体調にもかかわる大問題にも発展しかねません。

ペット可物件に切り替える際の対応

これまでペット可でなかった物件をペット可に切り替えるときには、現在の入居者へきちんと丁寧に説明をする必要があります。

しかし、きっちりと説明したとしても必ず理解してもらえるとは限りません。

中には、ペット可物件になるのを認められないという入居者も出てくるでしょう。

結果、入居者が退去せざるを得なくなったときには引っ越し費用を負担したり、賃料を割安にしたりといった工夫も必要になってしまいます。

こうした点を理解し、ペット可に切り替えてさらなる入居者獲得の見込みがあるか考えてみましょう。

あわせて、さまざまなトラブルを回避するには「条件ありのペット可物件」とする方法もあります。

例えばペットの種類をしばり、犬はOKだけど猫はNGとする、大型犬のように一定以上のサイズ感のペットはNGとする、2匹まではOKだけど3匹以上はNGとする……という方法です。

このように条件を作ると、大きなトラブルを未然に防ぐことにもつながるでしょう。

まとめ

在宅の時間が増えてペットを飼い始める人が増えている今、ペット可物件を探している人も増えています。

空室が気になる賃貸オーナーは、そうした世帯を受け入れることによって効果的な空室対策につなげられるかもしれません。

一方で、ペット可にすることで新たな問題が生まれるケースもありますから、準備は慎重に行いましょう。