「インターネット無料」物件を経営するには？インターネット回線の導入について

最終更新日:2021年11月29日

賃貸アパートやマンションに必要不可欠な設備はさまざまありますが、そのひとつと言えるのがインターネット設備です。

今や、日常的にパソコンを使用する人はもちろん、スマートフォンやタブレットを使う人にとってもなくてはならない設備と言えるでしょう。

今回は、賃貸アパートやマンションに導入できるインターネット回線や、費用の相場について解説していきます。

• 1 賃貸アパートやマンションに導入できるインターネット回線について
• 2 有線回線とは？
• 3 無線回線とは？
• 4 インターネット回線の導入によって収益をアップできる
• 5 まとめ

賃貸アパートやマンションに導入できるインターネット回線について

まずは、賃貸アパートやマンションに導入できるインターネット回線について回線していきましょう。

大きく分けると、光ファイバーをはじめとした「有線回線」と、Wi-fiをはじめとしたに「無線回線」という二つのパターンがあります。

どちらもインターネットを使えるという点は変わりませんが、導入にあたっての費用や利用速度などが違います。

また、実際にアパートやマンションに導入できるかどうかは業者に確認してもらうことをおすすめします。

というのもアパートの構造や戸数によっては、電波を飛ばす際に障害が発生してしまうなどの理由で利用できない可能性があるためです。

「無線回線を使うつもりだったのに、いざ工事をしようとしたら無線は使えなかった」という状態になっては悲しいですから、事前によく確認しましょう。

有線回線とは？

ここからは、それぞれの回線について解説していきます。

まず有線回線とは、アパートやマンションのそれぞれの部屋まで直接インターネット回線を直接引いて、インターネットが使える状態に導く方法のことです。

部屋には「LANポート」という接続口が取り付けられ、ポートの部分まで回線が引かれます。

入居者はそのポートに各々用意したLANケーブルなどを接続することによって、パソコンや個人のWi-Fi設備を使えるようになります。

有線回線のメリットとしては、無線回線に比べると回線が安定しやすいことが挙げられます。

例えば「動画を見ている最中に止まってしまった」といったトラブルも、回線が安定していれば起こりにくくなるでしょう。

また、無線回線と違って建物構造などに問題があるため導入できない……というトラブルが起きにくいのも魅力です。

一方で、注意点としては導入にあたってそれぞれの部屋で工事を行わなければならないことが挙げられます。

入居者の同意がなければ工事に着手できず、工事当日には立ち会ってもらうことになるため日程の調整が必要です。

導入費用についても無線回線に比べると高くなりやすく、また工期が1〜3ヶ月かかることもあります。

できれば空室になったタイミングなどを見極めて、効率的に工事を行いましょう。

無線回線とは？

有線回線に対して、無線回線は無線Wi-fiルーターによってインターネットが使える状態へ導く方法のことです。

アパートやマンション内の共用部までは、有線回線と同様にインターネット回線を引いて回線を使える状態にします。

しかし工事が必要になるのはあくまで共有部までですから、それぞれの部屋に立ち入って工事をする必要はありません。

入居者の協力を仰いで工事を行う必要もなくなるため、導入時のストレスも少なくなるでしょう。

さらに導入時の費用についても、有線回線に比べて20〜30%ほど安くなります。

同様に工期についても比較的短くおさまり、業者や条件によってはたった1日で終わることもあるようです。

そうした魅力がある一方、回線については有線回線に比べると不安定なことが多い傾向にあります。

スムーズにインターネットが使えないと、入居者にとってはストレスになり、クレームにもなりかねません。

そして回線が不安定だからこそ、構造、階数、広さの指定があり、鉄骨構造や三階以上の構造の物件では使用できません。

条件が限られているため、よく確認した上で導入を検討しましょう。

インターネット回線の導入によって収益をアップできる

経営しているアパートやマンションにインターネット回線を導入することによって、賃貸オーナーにとってはさまざまなメリットがあります。

例えば「インターネット無料」として賃貸アパートやマンションを経営すれば、その分の費用を家賃にのせることができるようになります。

賃貸物件では、家賃をあげるときにはその分設備やサービスを充実させるなど、すでに入居している住民が納得するひと手間が必要となるでしょう。

インターネット無料の物件はわずらわしい設定や手続きを入居者が個別に行う必要がなく、現代人にとって魅力的な物件と言えるでしょう。

インターネット使用料は、個人で契約した場合月々5000〜1万円ほどかかってしまいます。

すべて自己負担となると、入居者の負担も大きくなってしまうでしょう。

またインターネット回線は、個別に契約するよりも物件単位の大口契約の方が割安になることがめずらしくありません。

その分、家賃を少しあげて工事費をはじめとする初期費用、プロバイダー料をはじめとする月額費用を入居者から徴収すれば、賃貸オーナーの負担を減らすことにもつながります。

すでに入居者がいる場合にも「インターネット回線を引いたのでその分家賃があがります」と明確に説明しやすいのは、大きな魅力と言えるでしょう。

まとめ

今やなくてはならないものとなったインターネット回線は、賃貸オーナーにとってもよく考えるべきポイントと言えるでしょう。

物件でインターネット回線の契約をすれば、「インターネット無料物件」という付加価値を提案できます。

有線や無線、どちらのほうがいいのかよく考えながら、導入を検討してみてはいかがでしょうか。