宅配ボックス設置は賃貸アパート・マンションに必須？設備導入で入居者増加を狙おう

最終更新日:2021年12月15日

賃貸アパートやマンションを経営する上で、近隣の物件との差別化を図ることは非常に重要です。

そこで今回注目したいのは、エントランス部分に設置する「宅配ボックス」です。

コロナ禍をきっかけにますます需要が高まっている設備だからこそ、まだ導入していないのであればこれを機に今一度必要性について考えてみませんか？

• 1 宅配ボックスがない賃貸アパート・マンションは入居者が限られてしまう？
• 2 宅配ボックスを導入するメリット
• 3 賃貸アパートやマンションに最適な宅配ボックスの種類とは？
• 4 宅配ボックスを導入することによる問題点もある！
• 5 まとめ

宅配ボックスがない賃貸アパート・マンションは入居者が限られてしまう？

今や、賃貸アパート・マンションで必須の設備とも言える宅配ボックス。

その背景には、新型コロナウイルスの影響が考えられます。

コロナ禍で人との接触を避ける生活を求められるようになった私たちは、毎日の買い物についても神経質にならざるを得ませんでした。

そこでネットスーパーやネットショッピングの需要がぐんと増え、比較的感染が落ち着いている地域であっても引き続き便利なネットスーパー、ネットショッピングを活用するようになっていくこともめずらしくありません。

ネット通販は非常に便利なシステムである一方で、受け取り時には必ず在宅していなければならず、忙しい人にとってはときに面倒に感じられることもあるでしょう。

そうしたとき、宅配ボックスが非常に役立つのです。

宅配ボックスは、宅配業者が到着したタイミングで荷物を入れておいてもらうための設備です。

そのためいちいち再配達依頼をする必要がなく、荷物の到着まで自宅内で待ち続けるストレスからも解放されます。

「宅配ボックスがない物件は不便！」と感じる人もいるほどの設備ですから、ぜひ早い段階で導入しましょう。

宅配ボックスを導入するメリット

宅配ボックスを導入するメリットは、先ほどご紹介した通りなんと言っても入居者がいつでも宅配便を受け取れることでしょう。

運送会社は何度も再配達する必要がなく、業務の負担を減らすことができます。

さらに、宅配ボックスの設置が防犯対策の一部になるというのも魅力的なポイントと言えるでしょう。

近年、宅配業者を装って物件に侵入するトラブルもめずらしくありません。

しかし宅配ボックスがあれば、宅配業者といえどむやみに建物内に侵入する必要がなくなり、不審者の侵入防止につなげられます。

セキュリティ対策にはさまざまな方法がありますが、「むやみに外部の人を入れないための対策」というのも、大切なポイントとなるでしょう。

こうした設備を整えておくことで、空室対策になったり賃貸物件の家賃を引き上げやすくなったりするというのも、賃貸オーナーにとっては大きなメリットです。

家賃の高い物件には、相応の設備やサービスが欲しいもの。

宅配ボックスは人気の高い設備であることから、導入したことで入居者の満足度が向上し入居希望者が増える可能性が期待でき、家賃を見直すきっかけにもなるかもしれません。

家賃を引き上げられれば、長期的に見ても収入増額につながります。

賃貸アパートやマンションに最適な宅配ボックスの種類とは？

宅配ボックスにもさまざまな種類があり、それぞれにセキュリティ面やサイズ感など詳細が異なります。

そのため導入時には賃貸アパートやマンションに最適な宅配ボックスを選ぶことが大切です。

特におすすめなのが、例えば暗証番号タイプの宅配ボックスです。

暗証番号タイプの宅配ボックスは液晶パネルなどが設置されており、宅配業者はそのパネルの案内に従って宅配ボックスに荷物を入れます。

受取人は、宅配ボックスのキーを使うか事前に設定してある暗証番号を入力することで受け取りが可能です。

このタイプであれば、置いたままになっている荷物を簡単に持ち出すことはできず、賃貸アパートやマンションでも安心して使えます。

また、同じ暗証番号タイプの宅配ボックスでも荷物を入れたあと、宅配業者が独自に暗証番号を設定できるタイプもあります。

暗証番号は不在通知に書き込んだ上で、郵便ポストへ投函します。

荷物を受け取るときには、宅配業者が設定した暗証番号を確認しながら宅配ボックスに入力します。

どちらのタイプもセキュリティ面に優れており比較的安心して使えることから、賃貸オーナーが導入を検討しているときに最適な宅配ボックスと言えるでしょう。

宅配ボックスを導入することによる問題点もある！

このように入居者にとっても、賃貸オーナーにとっても魅力のある宅配ボックスですが、問題点も存在します。

宅配ボックスはますます需要が高まっているからこそ、多くのメーカーからさまざまなタイプのものが展開されています。

しかし、中には造りが比較的簡単なものもないとは言い切れません。

構造を知っている人であれば簡単に開けてしまうことができたり、暗証番号を盗みだすことができたりする宅配ボックスもあるのです。

せっかく宅配ボックスを導入しても、それがきっかけで盗難トラブルがあっては入居者の信頼もなくなってしまうでしょう。

「費用を抑えて宅配ボックスを導入できた！」と思っていたはずが、かえって新たなトラブルの種になってしまわないよう注意が必要です。

中には盗難などの際に保証が受けられるサービスもありますので、うまく活用したいものです。

そして、設置時には当然のことながら宅配ボックスを導入するスペースが必要です。

利便性を考えるあまりに、敷地に対しキャパオーバーの設備を用意してしまった……ということがないよう注意しましょう。

賃貸オーナーは事前に、どこに宅配ボックスを設置するのか、またどの大きさならいくつまで置けるのかといったポイントを確認してください。

そうした新しい設備導入、リフォーム、リノベーションのご相談は、賃貸物件のプロに任せましょう。

まとめ

気軽に外出ができなくなった新型コロナウィルスの流行以降、宅配ボックスの需要はますます高まっています。

そして現在では「宅配ボックスは絶対外せない！」という人もいるほど定番の設備となりました。

経営しているアパートやマンションに宅配ボックスがないのであれば、設備の見直しを考えてみてもよいのではないでしょうか。