都市ガスの賃貸アパート・マンションをプロパンガスに変更するメリットやそれぞれの違い - 滋賀・京都で賃貸マンションアパートのリノベーション・リフォームならSAWAMURA

最終更新日:2021年11月29日

賃貸物件を探している入居希望者がチェックするポイントのひとつに「ガス会社」があります。

そのため賃貸オーナーは、現在のガス会社を見直すことによって新たな入居希望者を獲得できる可能性があるのです。

現在運営している物件の設備を新たに整えたいと思っているとき、覚えておいてもらいたい内容について解説していきます。

• 1 ガス会社とかかる費用の関係性について
• 2 都市ガスとプロパンガスの違いや特徴
• 3 プロパンガスに乗り換えるメリット
• 4 プロパンガス導入にあたっての注意点
• 5 まとめ

ガス会社とかかる費用の関係性について

賃貸物件を運営していると、設備の設置やメンテナンスに思った以上に費用がかかってしまう……と感じることもあるのではないでしょうか。

賃貸物件の必須設備のひとつである給湯器ですが、その寿命は平均13～15年と言われています。

つまり、各部屋の給湯器が寿命を迎えるたびに、賃貸オーナーは給湯器の交換をしなければならないということです。

さらに言えば、寿命のタイミングと新しい入居者が入居したタイミングが重なってしまうことのないよう早め早めに対処する必要があります。

タイミングが悪いと「入ったばかりの物件で、すぐに故障した」という状態になりかねません。

入居者にとっては、信頼性の低下につながってしまうこともあるでしょう。

できれば、給湯器が寿命を迎える前にメンテナンスを行い、スムーズに交換しておきましょう。

給湯器の中でも、追い焚き機能のある高額なタイプのものの場合には、交換に20万円近くかかってしまう可能性もあります。

早めにメンテナンスを行い、トラブルを未然に防ぐように心がけたいものです。

都市ガスとプロパンガスの違いや特徴

現在運営している賃貸物件が都市ガスであれば、プロパンガスへの移行を考えてみるのもいいかもしれません。

プロパンガスとは、LPガスとも呼ばれる液化石油ガスのことです。

都市ガスが空気よりも軽い液化天然ガスであるのに対し、プロパンガスは空気よりも重く、ガス漏れが起きたときにも浮かないという特徴があります。

また、都市ガスは地下に張り巡らされたガス導管によって供給されます。

それに対してプロパンガスは、賃貸物件の戸外にガスボンベを設置し、そこからガスを供給しています。

「ガスボンベを設置するとなると、万が一のとき事故が起きるのでは？」と考えるかもしれませんが、ガスボンベには安全装置が取り付けられているので問題ありません。

もちろん、不測の事態が絶対に発生しないと言い切ることは難しいものですが、事故のリスクについては都市ガスもプロパンガスもあまり変わらないと言えるでしょう。

そしてなにより、プロパンガスに移行することは賃貸オーナーにとってもメリットがあるのです。

プロパンガスに乗り換えるメリット

プロパンガスでは、設備設置にかかる費用の無償サービスが行われています。

そのため新たに設備を整える上でかかる費用をガス会社負担にして、プロパンガス物件へと変更できるのです。

具体的にどのような費用を負担してもらえるかといった詳細はケースによって異なりますが、給湯器の設置は多くの場合負担してもらえるでしょう。

先程ご説明したように、給湯器の中には交換にあたって20万円近くかかってしまうものもあります。

全20部屋のアパートを経営しているのであれば、400万円かかってしまう計算となります。

賃貸オーナーにとっては、非常に大きな負担と言えるでしょう。

そうした負担を抱えているのにもかかわらず「結局入居者が増えることはなかった」とあっては悲しいものですよね。

しかし、自己負担にならないのであれば導入のハードルもぐっとさがるでしょう。

プロパンガス導入にあたっての注意点

プロパンガスは前述の通り、ガスボンベによってガスを供給するシステムです。

そのため、物件にボンベを置くスペースがなければ、残念ながらプロパンガスを導入することはできません。

都市ガスからプロパンガスへの移行を考えている賃貸オーナーは、あらかじめどこにガスボンベを置くのか検討してから本格的な手続きに進んでいきましょう。

もし、どうしてもボンベを設置するスペースが容易できないのであれば、大容量のバルク容器を使うのもよいでしょう。

というのも、一般的に賃貸物件にプロパンガスを導入する際には部屋数に合わせて複数個のガスボンベを設置しなければいけません。

物件によっては、5～10本ほどガスボンベを並べることになり「さすがにスペースが用意できない！」ということもあるでしょう。

それに対して縦型バルク容器は、一本でも通常のガスボンベ数本分の容量を誇ります。

最終的に設置するガスボンベの数を減らすことができますので、検討してみるとよいでしょう。

どのような容器を使う場合でも、まずはプロパンガス会社の現地調査が必要になります。

まずは現在の物件の状態をチェックするところからはじめましょう。

まとめ

アパート経営において、どのような設備を導入するかは非常に悩ませるポイントと言えるでしょう。

ガス会社を変更することによって、給湯設備の自己負担額がなくなるというプロパンガスのサービスをはじめ、便利なサービスを利用することは、物件の設備を充実させることにつながります。

この機会に、改めて物件の給湯設備をはじめとした設備の在り方を見直してみてはいかがでしょうか。