床の寿命は何年？床リフォームの際に知っておきたい床材の種類と工事内容 - 滋賀・京都で賃貸マンションアパートのリノベーション・リフォームならSAWAMURA

最終更新日:2021年09月28日

お部屋の雰囲気を大きく変える要素のひとつとして「床」が挙げられますが、経営中の物件には、最適な床材を取り入れているでしょうか。

面積が大きくお部屋のイメージをがらりと変える床材は、古い物件や空室の多い物件でも好印象に変えてくれるポイントとなるはずです。

同時に、毎日触れる部分だからこそ劣化も早いため、寿命を迎えたらトラブルが起こる前にすぐリフォームを検討しましょう。

• 1 床リフォームはどのくらいの頻度で必要？
• 2 床材の種類とリフォーム方法
• 3 床リフォーム工事の流れ
• 4 まずは施工業者へ相談することが大事
• 5 まとめ

床リフォームはどのくらいの頻度で必要？

毎日の生活の中で必ず触れる部分だからこそ、床はどうしても劣化しやすい部分と言えるでしょう。

目安として、フローリングの床は寿命が10～15年と言われています。

やわらかく衝撃の影響を受けやすいクッションフロアの場合はもう少し短く、だいたい10年前後を目安にするとよいでしょう。

もちろん、「10年経ったらすぐに使えなくなる」というわけではありませんが、10年以上床材に手を加えていない物件であれば、一度リフォームを検討してみるとよいでしょう。

そのためにも10年以上手を入れていない部屋はあらかじめリストアップしておくことをおすすめします。

空室ならすぐにリフォーム、入居者がいれば退去のタイミングですみやかにリフォームを行いましょう。

中には、寿命に届かなくとも早い段階でリフォームしたほうがよいケースもあります。

例えば、歩くたびに床がきしんだり、表面がでこぼこしたりしている場合、傾いている場合、音が鳴る場合などです。

こうした床は、床材はもちろんその下に隠れている下地部分が痛んでいる可能性もあることから、なるべく早い段階でリフォームを行うべきでしょう。

床材の種類とリフォーム方法

リフォームの際には、まずどんな床材を使うのか十分検討しましょう。

定番の床材として人気が高いのが、フローリングです。

手入れのしやすいフローリング床は、今や多くの物件で取り入れられている定番の床材です。

木材をそのまま取り入れた質の高い「無垢フローリング」と、木材以外の素材を使った「複合フローリング」の二種類があり、無垢フローリングのほうが相場費用が高めに設定されています。

その分、無垢フローリングのほうがデザイン性が高く、こだわりのあるオーナーにぴったりの床材と言えるでしょう。

コストを重視するのであれば、複合フローリングがおすすめです。

防音性に優れたものも多く、日々のお手入れも楽であることから、さまざまな人が出入りする賃貸アパートには適した床材と言えるでしょう。

フローリングよりもさらに安価に抑えたいのなら、カーペット材も検討しましょう。

カーペット素材をはりつけることで、比較的安く、防音性にも優れた床を実現できる床材です。

一方でカーペットは水分に弱く、液体をこぼしたときにはお手入れが難しいというデメリットもあります。

カビの発生にもつながるため、湿気がこもりやすい物件では特に管理に注意が必要です。

さらに、クッションフロアという選択肢もあります。

クッションフロアはビニール製の床材で、その名の通りクッションのようにふかふかとした質感が特徴です。

お子さんのいるご家庭や犬や猫といったペットがいるご家庭では、騒音防止や傷対策のためにクッションフロアを用いるケースが少なくありません。

デザイン性も高く、フローリングのような木目の床や、高級感を演出する大理石デザイン、落ち着いた色味や爽やかな色味などカラーも豊富です。

現在の床材の上にクッションフロアをはりつけることもできるので、フローリング床へ部分的に取り入れることもできます。

床リフォーム工事の流れ

床材を張り替える工事は、まず現在の床材をすべて剥がすところからはじめていきます。

このとき、床材の表面だけでなく下地の状態までチェックできるので、もし普段見えない部分が痛んでいても、すぐに対応できます。

問題がなければ、改めて新しい床材をはりつけて完成です。

床そのものをしっかり入れ替えることができ、へこみやがたつきが気になってしまう床でもきれいな状態へ導けるでしょう。

一方で工事が大規模になる分、費用がかかりやすい傾向にあるため注意が必要です。

できる限り費用を抑えたいのであれば、現在の床材の上から新しい床材を重ね張りする方法もあります。

この方法であれば短い期間、安い金額で工事が完了し、比較的気軽に工事できるでしょう。

ただし、あくまで「目に見える部分の変更」しかできません。

もし、目に見えない下地部分まで傷んでいた場合、根本的な問題の解決はできないので注意しましょう。

まずは施工業者へ相談することが大事

前述のように、床のリフォームには床材の種類ややり方がさまざまあります。

どのような方法が適しているかは、床がどんな状態なのか、どのような完成形を希望しているのか、予算はどのくらいかといった点を踏まえて総合的に判断しなければいけません。

適切なリフォームの方法を見極めるためには、プロの工事業者に確認してもらいましょう。

例えば、別の床材からフローリングにするときには「下地造作」と呼ばれる下地部分の調整が必要になります。

もともと畳だったお部屋であれば、ただフローリング材を入れればよいというものではなく、床の高さをあわせたり、断熱材を入れたりといった工程も必要です。

このような工程を飛ばして「床材を剥がして新しくする」というやり方を希望してもなかなか難しく、無理矢理行えば不自然な状態になりかねません。

費用を抑えて不十分な工事をしたことで、のちに入居者から「寒くて居心地が悪い」といった不満がでてくる可能性もあります。

あくまで「物件の価値を向上する」ことがリフォームの意義ですから、工事業者とよく相談して適切な工事を行いましょう。

まとめ

床材は一般的に「10年前後で寿命を迎える」と言われているため、物件オーナーは寿命を目安にリフォームを行いましょう。

その際には、フローリングやカーペット、クッションフロアと色々な床材を比べながら、最適な床材を見つけることが大切です。

床材の種類だけでなく工法もさまざまだからこそ、工事業者と相談して物件に合った工事を検討することをおすすめします。