入居者が「不便な物件」と感じる原因！コンセントの数は足りている？リフォーム方法は？ - 滋賀・京都で賃貸マンションアパートのリノベーション・リフォームならSAWAMURA

最終更新日:2021年09月28日

入居希望者が複数の賃貸物件を比較したとき、最終的に「ここに契約する！」と決定する決め手は、非常にシンプルな理由であることはめずらしくありません。

オーナーからすると「こんなことが？」と思うようなポイントが、入居者にとっては心地よい暮らしのために必要不可欠なのです。

「なぜか入居者が決まらない」「空室率が気になる」という場合には、今一度細かな設備まで見直してみてはいかがでしょうか。

• 1 物件内にコンセントは足りてる？
• 2 既存の物件にコンセントを増やす方法
• 3 コンセントの増設を検討したい場所
• 4 コンセントを増設するときの注意点
• 5 まとめ

物件内にコンセントは足りてる？

浴室乾燥機やカメラ付きインターフォンなど、魅力的な設備はさまざまありますが、一方で生活に密着していながら、物件を経営するときについ見落としやすい設備もあります。

それが「コンセント」です。

今、多くの人がパソコンやスマートフォン、タブレットといったさまざまな端末を駆使しており、その分充電問題がシビアになっています。

近年では特にリモートワークが増えているため、パソコンをはじめとした周辺機器を使う機会が増え、コンセントが足りない状態に陥っている人も少なくありません。

もちろんそのほかにも、ケトルやドライヤーといった家電も日常的に使われるでしょうから、結果的に空いているコンセントが少なくなってしまうのです。

コンセントの数が足りていないと、入居者は少しでも使える容量を増やそうとタコ足タップを持ち込むことが増えます。

タコ足タップは非常に便利ですが、使い方や状況によっては、使用電力の容量オーバーにもなりかねません。

容量がオーバーしてしまうと、最悪のケースでは火災が発生する危険もあります。

トラブルを避けるためにも、オーナーとしてあらかじめコンセント問題を解決に導いておくべきでしょう。

既存の物件にコンセントを増やす方法

コンセントを増やしたいときには、既存のコンセントに差し込み口を増やすリフォームができます。

これは、すでに一口コンセントが設置されている部分を二口コンセントや四口コンセントに変える方法です。

単純に差し込み口が倍の数、もしくはそれ以上になりますから、入居者にとって非常に使いやすくなるでしょう。

すでに配線がある箇所を使うことから、工事の内容も難しくありません。

比較的安い金額、短い時間で工事を行いたいオーナーにとって魅力的な方法と言えるでしょう。

さらに、コンセントの配線を分岐させて別の場所に新しくコンセントを作る方法もあります。

こちらの方法ではコンセントの箇所が増えるため、入居者の「このあたりにもコンセントがあれば便利なのに……」といった希望に応えることができます。

さらに本格的に工事をするのなら、分電盤から新しい配線を引いてくるというリフォームもあります。

この方法では、配線そのものが増えることから使用電力の大きい電化製品でも問題なく使えるようになります。

ほかのリフォームに比べて大規模な工事になりやすいものの、容量オーバーの不安が大きな物件にはおすすめの工事と言えるでしょう。

コンセントの増設を検討したい場所

コンセントを増やすときには「どこにコンセントを設置するか」も検討しなければいけません。

まず候補になるのが、長い時間を過ごすことになるリビングです。

リビングはテレビやパソコン、ゲーム、掃除機、空気清浄機などさまざまな電化製品を使う場所であることから、どうしてもコンセントが足りない状態に陥りやすくなります。

コンセントを新しい場所に増やすときには、既存のコンセントの場所から対極の位置や離れた位置を意識するとよいでしょう。

コンセントの位置によってインテリアのレイアウトも変わってくるからこそ、自由なレイアウトを叶えられるよう配置したいものです。

続いて、家電を使う機会が多いのがキッチンや洗面所です。

キッチンは冷蔵庫、炊飯器、オーブン、レンジといった家電が日常的に使われる場所です。

さらに「新しくブレンダーを買ったけれど、コンセントの位置が調理台から離れていて使いづらい」というような問題も発生しやすく、コンセントの位置や数をよく検討すべきでしょう。

洗面所は浴室の脱衣所や洗濯機を置くスペースと共通している物件も多く、洗濯機、ドライヤー、電動カミソリ、電動歯ブラシなどを扱う場所でもあります。

こちらも日常的にコンセントを使う場所になりますから、少ない数しかないのであれば、増やしておくほうがよいでしょう。

コンセントを増設するときの注意点

コンセントを増設するときに注意しなければならないのが、使用電力の確認です。

単純に差し込み口や位置を増やしただけの工事の場合、確かに使い勝手はよくなるもの使用可能な容量が増えたわけではありません。

コンセントがたくさんあるからと言って、使用電力が増えてしまうとすぐにキャパオーバーでブレーカーが落ちる状態になってしまうかもしれません。

むやみにコンセントを増設することが、むしろ「ブレーカーがすぐ落ちる不便な物件」というイメージにつながってしまいます。

入居者にとって本当に使いやすい状態を実現するためにも、工事の前に物件のアンペア容量を必ずチェックするようにしましょう。

もし不安があれば、改めて電力会社に相談し契約内容や回路の見直しも検討してください。

まとめ

入居者の目線に立つと、どれほど魅力的な物件であっても何気ない場所にコンセントがないだけで途端に不便に感じられてしまうものです。

タコ足タップを利用すれば差し込み口を増やすことも可能ですが、使用電力が増えすぎてしまうと危険な状況にも陥りかねません。

今一度、物件のコンセント状況を確認し、必要に応じてコンセントや容量を増やす工事を検討しましょう。