3点ユニットバスはバス・トイレ別設備に分離できる？リフォームのやり方は？ - 滋賀・京都で賃貸マンションアパートのリノベーション・リフォームならSAWAMURA

最終更新日:2022年12月01日

かつてはワンルームアパートに多く導入されていた「3点ユニットバス」ですが、近年では減少傾向にあります。

それどころか、バス・トイレ別物件の人気に後押しされていることから、設備を見直すオーナーも少なくありません。

3点ユニットバスをバス・トイレ別にリフォームしたい場合、どのような工事を行えばよいのかか解説していきましょう。

• 1 3点ユニットバスとは
• 2 3点ユニットバスのデメリット
• 3 3点ユニットバスはリフォームできる？
• 4 3点ユニットバスのリフォーム方法と種類
• 5 まとめ

3点ユニットバスとは

まずは基本情報として、3点ユニットバスという設備の解説からはじめていきましょう。

3点ユニットバスとは、浴槽、トイレ、洗面台といった水周りの設備が一箇所にまとめられたスタイルの設備です。

メリットはなんといっても、限られたスペースにも居住に必要な設備を効果的に設置できることでしょう。

そのため、学生や単身者向けのワンルームアパートに多く導入されています。

省スペースになることから、3点ユニットバス物件はほかの物件に比べて賃料が低めに設定されていることも、学生や単身者から人気を集めている理由と言えるでしょう。

設備よりも費用や立地を優先する入居者にとっては、うれしい設備と言えます。

掃除の際にも、水周りを一度にさっと片付けてきれいな状態へ導けるため、入居者にとっては手入れが簡単というメリットもあります。

3点ユニットバスのデメリット

前述のようなメリットがある一方で、3点ユニットバスにはデメリットも存在します。

まずは、浴室とトイレどちらか一方を使っているときには、もう一方を使いづらいという点です。

一人暮らしであれば日頃はさほど問題になりませんが、そうでなければ浴室やトイレを使うタイミングに気を使うことになってしまうでしょう。

もちろん一人暮らしであっても来客が多いのであれば、その都度居心地の悪さを覚えることになってしまいます。

また、3点ユニットバスはバス・トイレ別物件の浴室と違って洗い場がありません。

身体を洗うのも浴槽内になり、お湯にしっかり浸かりたいときにはそのあと改めてお湯を張るなど、あわただしいバスタイムになるでしょう。

面倒に感じられてしまえばシャワーで済ませる機会も増え、冬場は身体が温まらないように感じるかもしれません。

さらに、入浴中にもトイレと同じ空間であることから落ち着かないと感じる人も多いはずです。

ゆっくり身体を温める場所というよりは、さっと身体を洗うだけの場所になってしまうことも多いでしょう。

3点ユニットバスはリフォームできる？

現在、3点ユニットバスの物件を経営しているオーナーの中には「バス・トイレ別物件にすればもっと空室率が下がるのでは？」と考えている人もいるのではないでしょうか。

実際、実家の設備と比較して考えたとき「バス・トイレ別物件のほうが慣れていて、使いやすく住みやすい」と考える入居希望者は少なくありません。

「立地や条件は希望通りだけど、ユニットバスなのがネック」という理由で入居を見送る人もいますから、空室率が気になるならオーナーとしても改めて設備について考えるべきでしょう。

一旦3点ユニットバスを導入してしまったら、その後もずっとユニットバス物件として展開しなければならないかと言えばそんなことはなく、バストイレの分離工事を行うことができます。

いまいち契約を獲得できない物件は、3点ユニットバスを分離させてみてはいかがでしょうか。

バスルーム内に新たに仕切りを設置する工事には、だいたい10～20万円の費用がかかります。

さらに洗面台を撤去する作業や、新品のトイレを導入する作業、床材や壁材の張り替えにそれぞれにだいたい10万円ずつかかると見ておきましょう。

これらの費用はあくまで目安であり、必ずそれぞれ10万円程度でおさまるというわけではありません。

撤去が難しいケースや、床材や壁材にこだわるケースではさらに割高になりますのでよく検討しましょう。

また、浴室とトイレを分けることでどうしてもほかのスペースが狭くなりますので、総合的に判断して工事を実施すべきか決めるとよいでしょう。

3点ユニットバスのリフォーム方法と種類

費用を抑えたいのであれば、やはり3点ユニットバスのあいだに仕切りを設けるリフォームがおすすめです。

この方法なら浴室やトイレの場所を変えることなく分離できるため、比較的低予算でリフォームが完了します。

場所を変える工事に比べると、どうしても完全に別離させたイメージにはなりにくいものの「それぞれ別の空間」として独立させることができるでしょつ。

完全に離したい、それぞれ広々とした空間にしたいのであれば、トイレを別の場所に移動させる方法も検討しましょう。

トイレは浴槽に比べて移動させやすく、もともとトイレがあったスペースは浴室の洗い場として広々と使えるようになります。

ただし、トイレの撤去や設置工事だけでも40〜50万円はかかるので注意しましょう。

トイレの位置によっては給排水管工事が必要となり、その際にはさらに費用がかさみます。

また、物件の間取りによってはトイレを作るスペースがなく、工事そのものが難しいケースもあります。

まずは業者に相談し、分離工事が問題なくできそうか確認してもらいましょう。

また、どちらの方法を選ぶ場合も、ユニットバスそのものが劣化しているのであれば、浴槽や設備を入れ替える必要がでてきます。

現在の状態と費用との兼ね合いを意識しながら、どのような工事が効果的か考えてみましょう。

まとめ

3点ユニットバスは、「トイレとシャワーがあれば問題ない」「とにかく安い物件に住みたい」という人にとってはうれしい設備です。

一方で「絶対にバス・トイレ別物件でなければいやだ」と希望する人もいるからこそ、空室率が気になるのであれば、分離工事を検討してみてはいかがでしょうか。

まずは分離工事が可能な物件か、また費用はどのくらいかかるかといった見積もりからはじめてみましょう。